パニック障害とは?症状・診断チェック。過呼吸、めまい、頭痛は実は…

ジャニーズのSexy Zone松島聡、キンプリ岩橋玄樹と、最近よく聞く「パニック障害」ってどんなものなんでしょう?症状は?どう診断する?

など謎がいっぱい。

診断チェックや、これを読めばよくわかる、体験者の意見を元にした、パニック障害の説明などについて噛み砕いて詳しく紹介します。

今までパニック障害をよく知らなかった人も、調べたけどよくわからなかったという人にも読んでいただきたいと思います!

パニック障害の症状と自己診断チェック

正式な診断は、病院に行って診察を受けてもらいたいですが、「自分、パニック障害かも?」と思っても、病院に行くのは怖い、病院に行く前に検討をつけたい。そんな場合もありますよね。

また、「あの人、パニック障害かも?」と思う誰かがいるとか、周りにそんな人はいないけど、推しのアイドルの苦しみを知りたい!っていう人もいるかと思います。

そんな方向けに、パニック障害とはどんな病気なのかどんな症状なのかを紹介します。

パニック発作=パニック障害?
パニック障害の症状・診断チェック

まず、これに引っかかったらパニック障害かも?というチェック項目を紹介します。

パニック発作の有無チェック

まず、以下に当てはまるものがあるかをチェックしていきます。

□心臓のドキドキ(動悸)・心臓の動きを感じる(心悸亢進)、心拍数の増加

□発汗

□身震い、震え

□息切れ感、息苦しさ

□窒息感

□胸痛、胸部不快感(胸がつかえる感じなど)

□吐き気、腹部の不快感

□めまい感、ふらつく感じ、頭がふわっと軽くなる感じ、気が遠くなる感じ

□現実でない感じ(現実感消失)、自分が自分でない感じ(離人症状)

□(今起こっていることや自分に対する)コントロールを失うのではないか、気が狂うのではないかという恐怖

□自分は死ぬのではないかという恐怖

□異常感覚(感覚麻痺、うずき感)

□冷感、熱感

基本的に、これら上記の項目のうち、4つ以上が同時に起こる場合=パニック発作を起こしているということで、パニック障害の確率が高いそうです。

ここにあるのが3つも4つも重なったら、結構しんどいですよね;

体にとってはかなりの異常事態です。

「死んでしまうかも」という恐怖が沸くのも納得です。




動悸と心悸亢進の違い

動悸と心悸亢進って、どう違うかわかりますか?

どちらも、心臓が通常とは違う動きをするということは変わりませんが、、、

動悸とは

動悸は、心臓の動きの中でも「収縮」が強いタイプのドキドキです。

要は、やたら心臓がドキドキする。強くドキドキするものを動悸といいます。

心悸亢進とは

心悸亢進は、動悸よりも広義の意味を持つ言葉とされています。

心臓の動きを感じること」を意味し、動悸とは異なり、拍動が弱い場合もあります。

「不快感」を伴う場合があります。

この不快感は、通常感じることはない心臓の動きを感じ、「なんか心臓がもぞもぞしている」、「おかしいな」という『違和感』からくるものと思っていただければいいかと思います。

コントロールを失う恐怖とは

「コントロールを失ってしまうのではないかという恐怖」の有無についてですが、このチェック項目を見たときに、私はそもそもの質問の意味がよくわかりませんでした。

何に対してのコントロールなのか?がわからなかったからです。

これは、自分自身について、であり、周りの状況について、であると言えます。

例えば、キンプリの岩橋玄樹くんは、メンバーが練習中にだらけていたりふざけていたりした時に、「そんなんじゃダメだ」と怒りを抑えられずに胸ぐらを掴んで怒りをぶつけたそうです。

これは、

「アイドルとしてのトップを目指すなら、練習は常に真剣にやらなきゃだし、そんな適当なことをやってたら、自分たちの目指すところにいけないよ!」という焦り

「こうすべき」「こうあるべき」という理想に到達できない状況をどうすることも出来ないことからの追い詰められ感

このままでは自分(達)の望まない未来になってしまうという恐怖

そして、その焦りや追い詰められ感や、恐怖、そしてそれらから起こる怒りを、止められないことへの戸惑いと恐怖。

これが「コントロールを失う恐怖」にあたるかと思います。




パニック発作と伴って生じる症状の有無チェック

さて、パニック発作を起こしたことがあるという前提で、以下の内容に当てはまるかもチェックされます。

□またパニック発作が起こるのではないかと常に心配しているか

□逃げるに逃げられない状況や、パニック発作が起こったときに助けを得られないような状況に対する強い不安感・恐怖があるか

□パニック発作を恐れて、起こりそうな状況や環境、空間・場所を回避しているか

□外出やパニックが起きそうな状況の時に、同伴者を必要とするか

ただ一度パニック発作が起こっただけでは、パニック障害とは断定できないそうです。

そのため、上に挙げたような項目も確認します。

なぜこういったことの有無を確認するか?

それは、次に紹介するパニック障害のたどる経過を見ていただくとわかると思います。




パニック障害の症状の推移・経過

パニック障害は、以下3つの状態(ステージ)を経るそうです。

    1. パニック発作
    2. 予期不安
    3. 広場恐怖
    4. 回避行動

この順番を経るのには、納得していただける説明ができます。

まず、突然、「パニック発作」に襲われます。

突然・・・といって、「突然襲われるわけでは無い」と思うでしょうが、その人にとっては突然なんですね。

発作は数分で落ち着くのですが、

症状が出ているうちは、いつ終わるかもわからないし、あまりに尋常では無い症状(息苦しさ、窒息感、動悸、冷や汗、震え、めまい、意識が遠くなる、など)なので、

「このまま死ぬんじゃないか!?」とかなりの恐怖に襲われます。

また、症状が治まった後も「え?何いまの?自分、大丈夫・・・;?」と、不安になりますよね。

次第に、パニック発作を何度か繰り返していると、「また起こるんじゃ無いか・・・?」と、先を予期して不安になります。

これが「予期不安」というものです。

パニック発作が一度だけであっても、「次起こったらまずいぞ」という思いが強ければ、予期不安は生じえます。

過去にパニック発作が起こったシチュエーションと重なる場所に身を置くこと、行くことに対する恐怖心が出てきます。

これが「広場恐怖」です。

例えば、

プレゼンを前にしてパニック発作を起こした人は、プレゼンや会議の前になると、またパニック発作を起こすのではないか?という不安で、プレゼンや、会議への参加、ひいては出社すら怖くなります。

電車の中でパニック発作を起こした人は、同じように、電車や同じような空間であるバスや新幹線、飛行機の車内も怖くなります。

引き続き起こるのが、そういった広場(外の世界)に行くのが怖いがために、実際そこへ行かなくなるという「回避行動」です。

こう見て行くと、この経過って筋道だっているというか、納得が行くものではありませんか?

パニック障害は治療の予後がいいとか、治療できる病気とか言われるのは、このためではないか、と思います。

筋道があるので、それに沿って治療を進めていけばいいのだと思います。




予期不安とは

予期不安とは、その名の通りですが、

「パニック発作を予期して、不安に思うこと」です。

この、「また起こってしまうんじゃないか?」という不安感、恐怖感が、パニック障害にはよく出る代表的な症状と言えるそうです。

パニック障害が進むほど、予期不安や広場恐怖、回避行動が強まる

なぜなら、パニック発作の結果として、副産物として生じた事象すらもパニック発作や恐怖・回避行動の原因になるからです。

もう少し具体的にいうと、

パニック発作が起こると、うずくまったり倒れ込んだりして、5分から10分ほど、動けなくなります。そうすると、周りの人もびっくりして、駆け寄ったり、介抱しようとしたり、救急車を呼んだりします。

とても大げさな状況になりますよね。

パニック発作は数分でケロッと治まるのですが、発作が治まったら治まったで、周りに集まってきていた人間が「え?救急車呼んだのに・・・」「大したことなかったてこと?大げさに苦しみすぎなんじゃない?」っていう反応をしてくることもあると思います。

プライドが高い人だったり、自意識過剰だったり、人に構われたくない人だったりすると、例えばこのように思ってしまいます。

  • 周りに注目されたくない
  • 変な人間だと思われたくない
  • 自分のことなんか放っておいてほしい

控えめな人だったり、人に負い目を感じがちな人は、例えばこのように思ってしまいます。

  • 周りに心配をかけたくない
  • 迷惑をかけたくない
  • 申し訳ない

こういった思いを抱きがちな人は、パニック発作が起こることをことさら不安に思う傾向にあります。

発作中は「発作がすぐに治まること」を周りに伝えられないので、事態を鎮めたくても鎮められません。

一旦発作が起こってしまえば、自分がもっとも避けたい状況(周りが大騒ぎする、注目される状況)に陥ってしまいます

パニック発作自体だけでなく、パニック発作が起こった時の周りの反応も、不安材料になってしまうんですね。

なので、回避行動も強まってしまいます。

広場だけでなく、人前に出ることすら恐怖に思って外出も出来なくなってしまうのは、こういった心理が働いているからなんですね。




パニック障害(パニック発作)と過呼吸

息が出来ずに口を開けて苦しそうにしている・・・

側から見た感じで似ているので、同じものと混同されてしまいやすいのが、「パニック発作(による息切れ・息苦しさ)」と、「過呼吸」です。

本来は違うものですが、パニック障害でもあり過呼吸を併発するケースもあるとのことで、余計に見分けにくいようです。

パニック発作の場合は、急に息が出来なくなる感じがありますが、

過呼吸は、息の感覚が短くなっていって吐くことなしに吸うだけになって苦しくなるものです。

原因から見てみても、違うようです。

パニック障害は、心因性というより脳の働きによるもので、

過呼吸は、心因性もしくは自己誘発的なものだそうです。

パニック障害だけでなく過呼吸でもめまいは起こる

過呼吸になる=酸素を吸いすぎ→血中の二酸化炭素が減る

=血液がアルカリ性になる→脳の血管が収縮→脳への血流が不足→めまい

上に書いた通りですが、呼吸というのは、空気を吸い込んで酸素を取り込み、代わりに二酸化炭素を排出します。

過呼吸で酸素を取り込みすぎると、血中の二酸化炭素が減ります。

二酸化炭素が減ると、血液はアルカリ性になるそうです。

で、血液がアルカリ性になると、血管が収縮してあらゆるところへの血流が減りますが、その中で脳への血流が減ると、めまいが起こるそうなんですね。

なので、「息苦しくて、めまいが起こって、死ぬかと思った・・・・・」という人が病院に運び込まれたときは、血中の二酸化炭素濃度、酸素濃度、pHを調べて、過呼吸かどうかを判断するそうですよ。

ちなみに、過呼吸の時に紙袋とかで口を覆うのは、酸素を吸わずに二酸化炭素を吸って、血中の酸素と二酸化炭素の濃度を通常に戻そうとするからですね。




パニック障害の残遺症状?頭痛などの体の異常はそのせいかも!

パニック障害は、治療せずにいたり、治療が不十分な時には、5分〜10分程度の突発的な発作は出ない代わりに、長時間の不快な症状に悩まされるそうです。

それが「残遺症状」と言います。

その一つが頭痛

あとは、体のあちこちが熱くなったり冷たくなったり、ピクピクチクチクゾワゾワしたり、汗が出たり、どくどく脈打ったり、視界がチカチカしたり、ふわふわ浮かんで地に足がつかない・現実にいない感じがしたり、そわそわと焦燥感に襲われたり、普通にはありえないよくないことが起こる感じがしたり、、、、

体の感覚や心の感覚が、正常に働かない状態が、持続して起こり続けるそうです。

これもまた、辛いですね。

実は、ジャニーズのSexyZone松島聡くんや岩橋くんって結構こういう、残遺症状の出る状態になっていたんじゃないかと思ってしまいました。

それについてはまた後で別途書きます。。。

以下の記事は、興味があったら読んで見てください。

>>>キンプリ岩橋玄樹くんのパニック発作についての記事

>>>キンプリ岩橋玄樹くんの休業からの活動再開見送りの件

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