くせ毛、天然パーマって、ツヤが見えづらいので、なかなかキレイだと思ってもらいにくいと思いませんか?
今回は、損しがちなくせ毛や天然パーマでも、髪の毛をキレイに魅せる方法について話していきたいと思います。
目次
くせ毛?天然パーマ?違いは?定義ってあるの?
突然ですが、『くせ毛』って、マイルドな言い方ですよね。
『天然パーマ』って、『天パ』『天パー』『くるくるパーマ』『くるくるパー』とか、子供の頃はよく言われるんじゃないかと思うんですが、いや、私が言われただけかもしれないですけど、割と簡単にからかいの対象になりがちですよね。
子供の頃の方が特に、髪のクセが強いですからね。私も、自分の髪が嫌で嫌で仕方がなかったです。『天パ』って言われたくなかった。『くせ毛』って言われたかったですもん。
じゃあ、天パとくせ毛の違いってなんや。境目ってどこや。
ということで、調べてみました。
髪質のタイプ(くせ毛、縮れ毛、直毛)
髪のタイプは、大きく分けて、直毛、くせ毛、縮れ毛の3つに分けられます。
また縮れ毛は、天然パーマの総称みたいに認識されていますが、実際には3つに分けられます。
(『縮毛矯正』は、直毛以外のくせのついた髪の毛をまっすぐ伸ばす技術のことで、厳密に縮れ毛だけが対象というわけではないです。)
- 直毛=直毛
- くせ毛=波状毛
- 縮れ毛=捻転毛、縮れ毛、連珠毛
以下で、それぞれについて詳しく説明していきます。
- 直毛
根元から毛先までまっすぐ伸びている毛。直毛すぎると下に自然と垂れず、河童のようにツンツン横に伸びる。髪の断面は正円。外国人の思う日本人、およびアジア人のイメージ。
- 波状毛(はじょうもう)/うねり毛
髪全体もしくは一部が同じように波打って、髪同士の波が重なるとまとまったうねりとして見える。襟足や顔まわりに出ることが多い。左右非対称になることも多く、バランスの悪さで悩む人も多い。髪の柔らかい人が多い。もしくは、髪が柔らかくなるとうねりが出てくる可能性がある。髪の断面はキレイな楕円。
- 捻転毛(ねんてんもう)/カール毛
髪が所々でねじれ、一本の髪の中でも太さが一定ではなく細いところと太いところがあるように見える。ねじれによって髪が乱反射を起こし、艶のないパサついてバラバラまとまりのない髪に見えてしまう。手触りも少しざらつくので、余計にキレイな髪に思われにくい。ねじれ部分が切れ毛になりやすい。うまい具合になれば、外人風パーマに見えなくもない。毛の断面は平べったい楕円。
- 縮れ毛(ちぢれげ)
チリチリと縮れている髪で、髪一本一本の凹凸が細かく多く、全体的に広がりやすく、天然でアフロやスパイラルパーマみたいになっちゃうような髪質。硬い髪が多い。髪自体は捻れているわけではないが、髪のツヤが出る場所がバラバラなので、結果、艶のある髪に見られない。髪の断面は平べったい楕円。
- 連球毛(れんきゅうもう)(連珠毛(れんじゅもう))/ビーズヘア
数珠のように、一本の髪の毛の中で太いところと細いところが交互にあり、名前の通り数珠状に連なっているように見える毛。触るとゴワゴワする。日本人には珍しく、もしいたら先天性疾患のため。細くなっているところが切れやすいため、縮毛矯正はやめたほうがいいそう。
<補足>
上記に挙げた髪のタイプにきっぱりすっぱり分けられるわけじゃなく、混じってることもかなりの確率である。
いやあ、調べてわかりましたが、『くせ』って言ってもいろいろあるんですね。
一つのタイプにキレイに分けられるわけじゃないようなので、素人判断せず、信頼の置けるベテラン美容師さんに聞いてみるのがいいと思います。(ベテランであれば、信頼が置けるかっていうと、そういうわけでもないんですけどね。)
くせ毛の原因
くせ毛の原因は、先天性と後天性に分けられます。
先天性は、遺伝と、先天性疾患。
後天性は、ストレス、自律神経の乱れ、毛穴のつまり、栄養不足など。
また、上記に挙げたことによりなぜ髪の生え方、髪の質が変わるのか、というと、以下のことが変わってくるからです。
- 毛穴(毛根)の形
直毛の毛根はまっすぐ。くせのある毛の毛根は「く」の字や「し」の字型に曲がっている。カーブした毛穴を通って生える時に、毛自体も曲がってしまうそうです。
- コルテックス内部のタンパク質繊維の分布具合
『コルテックス』とは、よく聞く『キューティクル』の内側の部分です。
このコルテックス内部の構成により、毛自体の形が変わったり、水分(湿気)に対する反応が変わったりします。
コルテックスには硬いコルテックスと柔らかいコルテックスがあって、光ファイバーのように根元から毛先に向かってまっすぐ通っているんですが、その分布がバランスよく均一ならまっすぐ伸び、偏りがあって不均一なら捻れたり曲がったりするようです。
アルデンテに茹でられたシャキッとしたパスタと、茹で過ぎのグダグダのパスタが偏って混在したら、一緒に掬おうとしてもうまくいかないですよね。でも均一に同じ方向にまとめられていたら掬いやすい。って言ったら伝わりやすいでしょうか?
そして、硬いコルテックスは水分を含みにくく、柔らかいコルテックスは水分を含みやすい。分布が不均一なくせ毛(縮毛含む)の場合、水分の含み具合がバラバラで、一本の毛の中での捻れやうねりが増長されるため、湿気の多い日はうねったり縮れたりで全体的にもさぁっともわぁっと膨らんでしまうそうです。
- 髪内部のSーS結合というタンパク質結合の度合い
直毛も場合は、整然として結合されているそうですが、その結合がボタンのかけ違いのようにずれて結合されてしまうと、捻れやうねりが出てくるそうです。
髪のタイプや質って、結構複雑に、いろんな要因が重なって、決まってくるものなんですね。
こう見ると、髪のくせって、どうしようもないんじゃないの?とも思えてきます。
くせ毛・天パには天使の輪は無理?キレイには魅せられない?
さて、くせのタイプとくせの出る原因については、わかりましたので、そろそろ前置きでも語っていた「くせ毛や天パでもキレイに見られる方法」について、話していきたいと思います。
天パでいて、ふと鏡を見るたびに何が嫌かっていうと、私の場合は「髪がキレイに見えない」ってことなんですよ。
ツヤがよく見えないんですよ。天使の輪、欲しいんですよ。でもね、よく見ると、ツヤはあるんですよ。でも目立たない。
なんでって、捻れていたり、一本一本が自由にバラバラに生えてるので、まとまりがないんです。ツヤって、まとまりがないと、目立たないんです。
まとまりがあるから、天使の輪になって、「ほら、キレイな髪でしょう?」って主張してくるんです!
天パだって、主張したい!キレイだって思われたいんです!!!
天パには、天使の輪は無理なのか?キレイだと思わせられないのか?
くせ毛・天パでもツヤを出してキレイに見られる方法
まず結論から、くせ毛・天パでも、キレイに見せられる可能性はあります!!!
『可能性』という言葉を使ったのは、必ずしも、100%のお約束はできないからです。。。
前述した「連珠毛」の場合、切れやすいので熱を加えたり引っ張ったり薬剤で構造を破壊したりという荒療治はしないほうがいいようなのと、くせが強すぎる場合には、以下に紹介する方法は効かない可能性もあるからです。
方法としては以下が挙げられます。
- シャンプー後は髪をしっかり乾かし、ブローする。
- ヘアアイロンを使う。
- 潤いを与えてキープするタイプのスタイリング剤を使う。
- カットは腕のいい美容師に施術してもらう。
- 縮毛矯正やカラーリングはしない。
ここの掲げた方法の肝は、以下の通りです。
- 髪を乾かさずに放置すると、髪それぞれの特性に従ったうねり方やねじれ方を増長させる上に、髪にダメージを与え、髪のツヤをなくす。
- ブローすることで、髪の向きを一定に保ちやすくし、毛束ごとにツヤを魅せられる。
- ヘアアイロンを使うことで、髪一本一本の向く方向を揃え、ツヤを見せやすくする。さらに毛束ごとに巻いてまとめることで、セット後に髪の毛がバラバラになることを防げる。
- アイロンでセットした後に髪をバラつかせず毛束ごとにまとめることで、また、潤いを与えることで、ツヤを魅せやすくする。
- 髪の特性やくせをよくわかっていない美容師だと、施術を受けた翌日以降、髪がうまくまとまらないし、髪をいたずらに痛めてツヤをなくすことになる。
- 縮毛矯正は、髪をまっすぐにするが、同時に髪を傷める。カラーリングも、髪を傷める。傷んだ髪はツヤを失う。
ヘアアイロンを使うことは髪を傷めることにならないのか?という疑問は持たれると思うのですが、髪が完全に乾いた状態で、設定温度を高くしなければ、目立って傷むことはない。というのが実体験を通した印象です。
ちなみに、女優の菜々緒さんも、猫っ毛のくせ毛らしいのですが、普段はストレートアイロンで念入りに伸ばしているそうです。すごくキレイな髪ですよね。キレイに魅せるための努力が伺えます。と同時に、アイロンを使っても、髪を目立って傷ませることはない、ということがわかっていただけるのではないかと思います。
腕のいい美容師さんにカット等施術をお願いすることは、何より大事なことです。髪のくせを理解して、そのくせを増長せずにうまく収めてくれます。また、うまく扱う方法も教えてくれるでしょう。難しいのは、その腕のいい美容師を見つけることなのですが。
縮毛矯正は、毛の生える方向をまっすぐにするため、捻転毛か連珠毛でなければまっすぐでツヤのある髪にできるでしょうが、やはり髪自体を傷めます。アフターケアを怠ってキューティクルをバサバサにしてしまえば、ツヤは無くなります。
私はアイロンなんて使えないよ。面倒臭い。と思ってずっと使わずにきましたが、ある時からアイロンを使い始めて、そして、初めて自分の髪がキレイに思えて感動しました!ツヤツヤなんです!自分の髪でもこんなにキレイに見せられるのかと、その日から、アイロンを使わずに外出することがなくまりました。もっと早く使っていればよかった。笑
カラーリングも、自分の髪は黒すぎて、暗く見えるから・・・と思って、ずっと染め続けてきたんですが、長年の蓄積か、あまりにパサパサで、毛先は白っぽくて切れ毛・枝毛がすごくて、ある時、立派な木の枝みたいなすごい枝分かれした髪の毛を見て、あ、染めるのやめよう、って思ったんです。
で、やめて、ず〜っとず〜っと我慢して、カラーリングしたところがなくなるまで伸ばし続けて、やっと、全部、染めてない天然の髪の毛になったら、嘘みたいにパサパサしなくなりました。もう長いこと枝毛も切れ毛も見ていません。
髪は、ツヤツヤのままです。もちろん、アイロンかけないと、あんまりツヤは目立ちませんが。
カットの仕方もあって、天然パーマに見られなくなりました。
長年悩んでいたことが、嘘みたいに解消したんです。
なので、本当に、カラーリングしないことと、ヘアアイロンを使うことは、オススメです!
まとめ
髪質によっては、ツヤを魅せることは難しい。
でも同じく髪質によっては、ツヤを魅せることは可能である。
大事なのは、
- 髪を傷めないようにすること
- 髪のくせや質にあったカットを施すこと
- ヘアアイロンで髪の向きを揃えること
です。
みなさんが自分の髪で悩むことが少しでもなくなりますように!