お風呂に何日か入れない時、頭(髪)が洗えないと、頭が痒くなったりニオイが気になったり、ベタベタして気持ちが悪いし、他の人から不潔に思われるし・・・でも、何を使ってどうしたらいいかわからない。
そんな、どうにかさっぱりしたい、清潔に保ちたい時の対策を、実体験を元に紹介します。
目次
お風呂に入れない、髪(頭)が洗えない時とは…
お風呂に入れない、髪(頭)が洗えない時って、どんな時が考えられるんでしょう?
- 自然災害やお風呂の故障で、水が出ない、お湯が出ない
- 頭を怪我している
- 手を怪我している
- 入院中でなかなかお風呂に入れない
- 子供が小さい(多い)しワンオペなので自分がお風呂に入る余裕がない
こんなところでしょうか。
(↓読み飛ばしていいです)
水が出るなら、お湯が出なくてもお風呂は入れる、と思う方もいるかもしれませんが、冷水での洗髪は真冬の厳寒地域ではかなり厳しいですよね。年齢が上がれば上がるほど、心臓への負担というリスクも出てきますし。
頭の怪我は、傷が濡れたり、ふさがりかけていたのに開いたりで、治癒が遅れるというリスクがあるので、しばらく頭を洗うことができません。
手の怪我の場合は、他に家族などがいれば手伝ってもらえますが、一人では難しいですね。お湯を浴びることはできるでしょうが、しっかり洗うということがなかなかできず、洗った後にドライヤーをかけるのも難しいかもですね。
入院中も、お風呂に自由に入れませんよね。何日かに一回の順番が回ってこないと入れません。お見舞いに来てくれる人がいても、髪がベタベタしてたり、ニオイが気になったら、人に会いたくなくなることも。
シングルマザー、シングルファザーで、お子さんが小さい時、お子さんだけ残して自分だけお風呂に入るのは怖くてなかなか出来ません。入るときはお子さんの様子を気にしながら、急いで一緒に入ることになると思います。お子さんが寝ている間に入る方もいるでしょうが、それでも、見てない間に何かあったらと思うからと心配です。今日はやめておこう、入れないな、そう思う日も多いのではないのでしょうか。
(↑読み飛ばしていいです)
あとは、夜には合コンやデートがあるけど、日中に仕事などで汗をかいたのにシャワーを浴びたり美容院に行く余裕はない。
こんな場合もあるかもしれませんね。
髪(頭)が洗えない時にかゆい、臭いのはなぜ?
頭が洗えないとなぜかゆいのか、臭いのか。
そんなこと、考えるまでもない。
そうだからそうなんだ。
と思いつつ、ちょっと考えてみました。
臭いもかゆみも、皮脂と汗が原因です。
夜にお風呂に入っても、寝ると寝汗をかきます。その量は、全身でコップ一杯。
朝にシャンプーする人もいますが、1日過ごせば、またかなりの汗をかきます。
また、毛穴の自浄作用や恒常性を保つため、毛穴などから、皮脂も出続けます。
簡単に拭き取ることが難しい頭皮や髪には、1日分の皮脂と汗がべっとりと張り付いています。
汗や皮脂は、皮膚に存在する菌の餌になりますので、菌の働きにより、臭いやかゆみが発生しやすくなります。
汗や皮脂自体に、臭い成分が含まれていることも多いです。
シャンプーやトリートメント・コンディショナーの洗い残し、洗い流さないタイプのトリートメント、ヘアセットのためのスタイリング剤により、頭皮環境が悪化したり、空中のチリが頭に残りやすくなって汚れやすくなります。
頭皮だけでなく、髪の毛も、ベタつきや臭い、かゆみの原因になるんですね。
なので、お風呂に入れなくて、頭(髪)が洗えなくて、ベタつき、臭い、かゆみが気になるという場合、頭皮と髪と、両方に働きかける必要があります。
お風呂に入れない時の対策
さて、というわけで、お風呂に入れない時に、頭、髪をさっぱりさせるにはどうしたらいいか、色々あるようですので、見ていきたいと思います。
- ドライシャンプー
- 重曹
- ベビーパウダー
- ドライシャンプーシート
- 蒸しタオル
- ウェットティッシュ
- 抗菌化粧水
頭と髪が洗えない時の対策:ドライシャンプー
ドライシャンプー。
これは有名ですね。災害時に備えておくといいものとしても、紹介されて久しいかと思います。
確か有名になって普及したのは、20年以上前。
1995年に発生した阪神淡路大震災の時です。
歴史はそれなりに古く、日本で初めてのドライシャンプーは「髪洗い粉」というものでした。
その名の通り、パウダータイプでしたが、現在は、スプレータイプ、泡タイプ、液体タイプ、ジェルタイプと、様々なフォームのドライシャンプーが販売されています。
使い方としては、
頭皮や髪にかけて、なじませ、マッサージし、濡れタオルなどで拭き取り、可能ならばドライヤーで乾かす。
というものが多いです。
水がない場合、濡れタオルを用意するもの難しいので、ウェットティッシュか、それもなければ乾いたタオルで拭くことになります。
■パウダータイプ
主成分:コーンスターチ、タルク、炭酸Mg
よく使われる成分は上記の通りです。
<用意するもの>
- ドライシャンプー(粉タイプ)
- ヘアブラシ
- (掃除機)
<使い方>
- 手のひらに少しとって指先を中心に広げるか、頭に振りかける
- 頭皮をマッサージ
- 丁寧にブラッシング
原理としては、コーンスターチなどが皮脂と汗を吸着するので、さらっとした風合いに戻るので、ベタつきや匂いを抑えられる。
というものです。
粉でごまかす感じですね。
効果のほどは、賛否両論あります。
メリット:
水がなくてもいい。少量で済むのでコスパがいい。
拭き取らないので香りが残る。
デメリット:
頭皮にパウダーが残ったままなので、結局汚れは蓄積し、さっぱりしない。
皮脂や汗を含んだ粉が髪全体にまとわりつき、もともとボリュームのない猫っ毛では余計にべったりする。
■泡(ムース)・スプレー・ジェルタイプ
主成分:水、エタノール
<用意するもの>
- ドライシャンプー(泡、スプレー、ジェル)
- タオル+水(お湯)か、ウェットティッシュ
- ドライヤー(あれば)
<使い方>
- 手に取るか、直接頭皮に噴霧・塗布
- 頭皮をマッサージ
- 髪の毛をブラッシング(髪になじませる)
- タオルなどで根気よく拭きとる
- 可能であればドライヤーをかける
- さらにブラッシング
というもので、主成分の他に、除菌成分や洗浄成分が入っていて、それで汚れを浮き出させ、蒸しタオルなどで汚れなどを拭き取ることで、髪や頭皮をさっぱりすっきりとした状態に戻す効果があります。
こちらも賛否両論です。
メリット:
さっぱり感がある。
髪の毛や頭皮に馴染ませやすい。
デメリット:
拭き取りが必要。
髪を小分けにして少しずつ拭き取るのが結構な手間。
拭き残しがあるとベタつく。
ドライヤーかけないと髪の毛が固まりがち。
エタノールで皮膚が乾燥し、余計にかゆみが出る。
思っていたよりさっぱりしない。
頭と髪が洗えない時の対策:重曹
頭が洗えない時の対策として、「重曹をふりかける」という方法は結構有名みたいです。
重曹って、家事をする人にはかなりポピュラーで、主に掃除やアク抜きに使われますね。
ここで取り上げるのは「重曹シャンプー」ではありません。
重曹シャンプーというのは、普段の洗髪で使うシャンプーを重曹に変えるというもので、水で洗い流す必要があります。
ここでは水を使わない方法を紹介します。
<用意するもの>
- 重曹
- ブラシ
- (掃除機)
<重曹でのドライシャプーのやり方>
- 髪の毛をブラッシング
- 重曹を適量(大さじ1程度?)頭に少しずつふりかける
- 頭皮を軽くマッサージ
- 髪の毛をブラッシング
- 髪の毛を振って、重曹を振り落とす
- (頭に残った重曹を掃除機で吸う)
- (下に落ちた重曹を水拭きするかホウキで掃いて掃除する)
髪の毛が粉っぽくなって白髪みたいに見えるんじゃ?と思いますが、馴染んで目立たないみたいです。
重曹を満遍なく頭皮に行き渡らせるのは難しそうですね。
髪がダマになっていたり絡まっていたりすると、スムーズに行かないので、先にブラッシングしておくといいです。
頭皮の汚れを浮き上がらせるには効果があるようですが、洗い流さないので、頭皮に残ったままです。
また、スタイリング剤や洗い流さないトリートメントなど、髪の毛につけた人工物?を落とすことはできないようです。
そういったものはある程度、濡れタオルやウェットティッシュなどで拭き取っておいた上で重曹を吹きかけたほうが良さそうですね。
重曹の粉と汚れが、スタイリング剤などと混じって、髪の毛にずっと張り付くので、だんだん髪が塊になっていきそうです;
重曹とは?(成分)
重曹って、そもそもなんなんでしょう?
重曹とは、「炭酸水素ナトリウム」のことです。
入浴剤によく入っている成分ですね。
「重炭酸ナトリウム」「重炭酸ソーダ」とも言われます。
「重」炭酸「ソー」ダ
だから、略して「重曹(じゅうそう)」だそうです。
炭酸水素ナトリウムを作る方法は、以下の通り。
まず、塩化ナトリウム溶液(食塩水)を電気分解(イオン化)して、水酸化ナトリウムを作ります。
その後、その水酸化ナトリウムに、二酸化炭素を加え、反応させることで炭酸水素ナトリウムが作られます。
「水酸化ナトリウム」は理科の実験でよく出てきましたね。
強アルカリ性なので劇物で人体にとって危険ですが、炭酸水素ナトリウムは性質が異なります。安全性については後の方でまた説明します。
重曹の種類(ランク)
重曹には、用途によって3つのランクがあります。
純度の高さ順に、「医薬品用」「食用」「農工業用」があります。
医薬品用の重曹は、薬局で売られています。きめ細やかでダマになりません。
食用の重曹は、スーパーで売られています。医薬品用に比べると、粒子が大きくてダマになりやすいです。
農工業用の重曹は、ホームセンターで売られています。酸性土壌の中和や、殺菌性があることから「うどんこ病」などへの対策に使われます。掃除にも使えます。
不純物が何なのかもわからないですし、医薬品用と食用の重曹は「摂取しても安全である」との品質保証がされているので、より安心なのは、医薬品用と食用の重曹です。
ちなみに、ドラッグストアで売られている1kg入りとかの重曹は、食用には向かないけど、入浴用には使えるとされています。頭にふりかけるには、こういったドラッグストアにある大容量の重曹が、経済的にも適しているかと思います。
食用にも対応可能な万能の重曹というものも売っているようです。
こういったものを最初に買っていれば、用途を選ばないので安心ですね。
重曹はなぜシャンプーの代用になる?その効果とは
重曹には、次に挙げる特徴があります。
- 皮膚の老廃物・脂質を柔らかくする
- 酸化した皮脂を中和して臭いを防ぐ
重曹はアルカリ性なので、酸性を中和する効果があります。
皮膚(角質)や、皮脂はCMなどでよく聞くかもしれないですが「弱酸性」です。
ほおっておくと、さらに酸化して、悪臭の元になったりします。
それを、アルカリ性の重曹で中和できる(中性化する)んですね。
重曹を頭につけたままは危険?大丈夫?
さてさて、そういった効果のある重曹ですが、皮膚につけたままでも問題ないのでしょうか?
*アルカリ性による皮膚への直接的障害リスク
炭酸水素ナトリウム(重曹)の元である水酸化ナトリウムは、原体もしくは5%以上含まれると劇物指定となります。
ただし、重曹はそこからまた化学変化させていて、マイルドな性質になっています。
重曹は、水と混ざるとph8.2程度になります。
中性はph7ですので、ph8.2は、弱アルカリ性となります。
重曹水に熱を加えると、ph10〜12の強アルカリ性となり、こうなると水酸化ナトリウムと同じように皮膚が溶けるレベルですので危険です。
頭皮につけた場合、熱を加えるわけではないので、基本、弱アルカリ性のままです。
シャンプーをできるようになった時に、湯シャン(40度前後のお湯で洗い流す)してしっかり落とし、シャンプーして洗い流せば、問題なくなります。
ただし、もし、頭に重曹がついていることを忘れて、水とか寝癖直しスプレーとかかけて、その上ドライヤーでもかければ、強アルカリ性に転じる可能性もあり、危険です。
重曹水は、50度以上にはならないように注意しましょう。
*アルカリ性による皮膚環境の悪化リスク
皮脂は弱酸性状態が保たれるべきとされています。
重曹をふりかけ続けると、皮膚がアルカリ性に傾き、本来繁殖しない菌が繁殖してしまう可能性があります。
*目に入った場合のリスク
目に入った場合は、重曹は研磨材としての効果もあるため、角膜や目の表面を傷つけてしまう可能性もあります。
*皮膚に残った場合の乾燥リスク
入浴剤として使う場合も、皮膚の表面を柔らかにするため、乾燥しやすい状態なので、お風呂を上がる前にぬるい真水で洗い流すのがいいと、されています。
メリット:
水や清潔なタオルがなくてもできる。安価。
かゆみや炎症が抑えられる可能性。
デメリット:
爽快感はない。
汚れは重曹とともに頭に残ったまま。
長期に渡って洗い流しや拭き取りをせずにいると髪の毛がべたっと固まってくる。
頭周りの皮膚がアルカリ性に傾き、皮膚疾患を引き起こす可能性。
目に入ると、角膜を傷つける可能性。
熱が加わると強アルカリ性に転じて、皮膚を傷つける可能性。
重曹を頭にふりかけるのは、全くリスクがないとは言えないようです。
あくまで緊急用であり、長期的に続けるのはやめたほうがいいかもしれません。
頭と髪が洗えない時の対策:ベビーパウダー
ベビーパウダーも、重曹と同じように、民間のドライシャンプーとして利用されているようです。
<用意するもの>
- ベビーパウダー
- ヘアブラシ
- (掃除機)
<ベビーパウダーでのドライシャンプーのやり方>
- 髪の毛をブラッシング
- ベビーパウダーを適量(大さじ1程度)頭に少しずつふりかける
- 頭皮を軽くマッサージ
- 髪の毛をブラッシング(粉っぽさがなくなるまで)
- 髪の毛を振って、ベビーパウダーを振り落とす
- (頭に残ったベビーパウダーを掃除機で吸う)
- (下に落ちたベビーパウダーを掃除機で吸い掃除する)
やり方は重曹の時と似ていますね。
頭皮中心に、頭全体にベビーパウダーを行き渡らせて、マッサージとブラッシングをして、粉を振り落として、掃除する、という方法です。
ベビーパウダーの成分
ベビーパウダーの主成分は、以下の通り、鉱物と植物性デンプンです。
鉱物:タルク
植物性デンプン:コーンスターチ
今はコーンスターチが主流ですが、昔の中国ではキカラスウリという植物のデンプンを使い、天花粉という現在でいうベビーパウダーを作っていました。
タルクは、化粧品であるフェイスパウダー、ルースパウダーなどにも使われています。
主成分以外には、保湿成分としてスクワランやシリコーンオイル、ホホバオイルなど、香料が含まれるものもあります。
ベビーパウダーがなぜドライシャンプーの代用品に?その効果は?
ベビーパウダーは、主成分であるタルク、コーンスターチ(デンプン)が以下のような特徴を持っていることにより、効果を発揮します。
- 水分、油分を吸着し、サラサラに保つ
頭皮や髪の毛に行き渡った皮脂や汗を吸着し、包み込み、サラサラん状態を保つことで、頭(髪)を洗えない時の不快感を和らげます。
ベビーパウダーに危険性はないのか?
ベビーパウダーはその名の通り、赤ちゃんの肌に使われるものです。
じゃあ、安全だろう、というと、必ずしもそういうわけでもなく、、、
*タルクに含まれるアスベストのリスク
かつて、1987年に、主成分であるタルクに、「石綿(アスベスト)」が含まれていることが発覚し、ベビーパウダーは危険であるとされた時期がありました。(全製品にではなく、1/3ほどから検出)
実際、アスベストを吸い込めば、健康被害につながります。
現在は、タルクについての検査が実施され、アスベストを含まないものだけが、市場に出回ることができます。
具体的な数字をあげると、タルクに対し、アスベスト混入量は0.01%以下であることを確認した上で、原材料として使用することができます。
え、でも含まれている可能性があるんだよね・・・
と思うかもですが、安全性を考慮した上で設定された数字です。
アスベストによる被害の危険性はないものと思って大丈夫かと思いますが、不安であれば、タルク不使用のベビーパウダーもありますので、そちらを購入されるといいかと思います。
*蓄積による毛穴、汗腺や皮脂腺のつまりリスク
ベビーパウダーは、皮膚表面の汗や皮脂を吸い取り、サラサラにします。
ですが、許容量を超えて汗や皮脂に晒されると、ベビーパウダーはサラサラを保てず、ベタベタしたペースト状になり、毛穴、汗腺、皮脂腺に詰まって、アセモ、湿疹、ニキビ(吹き出物)の原因になりえます。
通常は、赤ちゃんに使用したとしても、毎日沐浴をするでしょうから、それで洗い流されて、毛穴などが詰まることは防げますが、非常時で水が使えない場合には、詰まりを予防することが難しいですね。
タルクには、油分は吸着しません。毛細管現象によって水分を吸い上げて蒸発させるため、水分と油分のバランスが崩れて、油分優位になり、それによってニキビ優位になる可能性もあります。
すでにニキビ、あせもや皮膚疾患がある場合も、使用は控えた方が良さそうです。
*吸い込みによる喘息・気管支炎のリスク
ベビーパウダーは、ご存知の通り、細かな粉末状で、簡単に散って舞い上がります。
それを吸い込むと、小さな子供や気管が弱い大人、喘息持ちの方の場合に、気管支炎を引き起こしたり、喘息を悪化させる可能性があります。
赤ちゃんの場合は特に、口呼吸が難しく、鼻から吸い込みやすいです。
メリット:
安価。
デメリット:
健康被害のリスク。
使いすぎるとかゆみのリスク。
爽快感は薄い。
頭と髪が洗えない時の対策:ドライシャンプーシート
ドライシャンプーの成分がしみこんだシートも市販しています。
<ドライシャンプーシートの使い方>
- 髪をブラッシングする
- 髪をかき分けて頭皮を拭く
- 髪の毛を拭く
- 髪をブラッシングする
頭皮を拭く際は、髪の毛が絡まっているとやりにくいので、まずはブラッシングをするといいかと思います。
拭いた後は髪がボサボサになりますから、改めてブラッシングして整えると、髪の絡まりを防げます。
ドライシャンプーの成分
主成分は、以下の通り。
- 水
- エタノール
これに、清涼感を与える成分、殺菌・抗菌成分、ph調整成分、界面活性剤などが添加されています。
- 清涼剤:メントール、ハッカエキス
- 殺菌・抗菌、抗炎症:チャノキエキス、カミツレエキス、ウイキョウエキス、コンフリーエキス、ボタンエキス
- ph調整:クエン酸
- 界面活性剤:PEG-40水添ヒマシ油
界面活性剤が含まれているので、洗浄作用があるのですね。
しかし、皮膚に残るので、肌荒れをしやすくなるリスクがあります。
メリット:
水を使用しない方法の中では、一番清涼感・清浄効果が得られやすい。
デメリット:
コスパが悪い。
長髪の場合、髪留めもなく一人で頭皮を拭くのは難しい。
エタノールを多く含むため、頭皮が乾燥しやすい。
一度開封した後では、密封が難しく、使用できなくなる可能性がある。
界面活性剤が頭皮に残されたままになり、皮膚疾患のリスク。
頭と髪が洗えない時の対策:蒸しタオル
災害時に実行するのには難しい方法ですが、それ以外の状況では、割と有効なようです。
<用意するもの>
- タオル
- 水
- 電子レンジ
もしくは、
- タオル
- お湯
<蒸しタオルシャンプーのやり方>
- 髪の毛をブラッシングする
- 蒸しタオルを用意する
- 髪も巻き込み、頭を蒸しタオルで覆う
- 汚れと皮脂を浮き上がらせるよう5分〜10分ほど待機
- タオルを外し、タオルで頭皮→髪の毛の順に拭く
- 髪の毛をブラッシングする
まず、蒸しタオルを用意するのが難しい場合もありますよね。
ですので、それが可能な場合の対処です。
メリット:
お風呂に入ったような清涼感・清浄効果が得られやすい。
デメリット:
水だけでなく、熱源が必要。
タオルが水を吸い、重くなっているため、ドライシャプーシートよりも扱いづらい場合もある。
長髪の場合、髪留めもなく一人で頭皮を拭くのは難しい。
使い終わったタオルを洗うなり干すなりする作業が必要になる。
蒸しタオルは、生活のインフラが整っている場合に可能な方法と言えますね。
頭と髪が洗えない時の対策:ウェットティッシュ
<用意するもの>
- ウェットティッシュ(できたらアルコール不使用)
- ヘアブラシ
<ウェットティッシュでシャンプーの仕方>
- 髪の毛をブラッシングする
- ウェットティッシュで頭皮を優しく拭く
- 髪の毛をウェットティッシュで拭く
- 髪の毛をブラッシングする
メリット:
手軽で安価。
デメリット:
清涼感を感じにくい。
ウェットティッシュは面積が小さいので、一回の洗髪に何枚も消費する。
頭と髪が洗えない時の対策:抗菌化粧水
簡単で効果が得られやすいのは、この方法かもしれません。
<用意するもの>
- シーブリーズなど抗菌化粧水
- ヘアブラシ
- ヘアブラシに取り付けるコットン、もしくはタオル
抗菌化粧水というのは、例えばシーブリーズ、オードムーゲなどの薬用ローションのことです。
洗浄成分、界面活性剤が含まれるものは皮膚への刺激が大きすぎるので、オススメしません。
抗菌化粧水ドライ?シャンプーのやり方
- ローションを頭皮にふりかける
- ローションがかけられた部分のマッサージをする
- 髪の毛をブラッシングする
- ブラシにコットンを付けてさらにブラッシングする
- もしくは、タオルなどで髪の毛や頭皮を拭き取る
抗菌化粧水の成分
主成分は、以下の通りです。
- 水
- エタノール
ここに、抗炎症作用成分や除菌成分などが含まれているのが抗菌化粧水で、
界面活性剤が入っているのが拭き取り化粧水です。
界面活性剤の例としては、AHA、尿素、メチルグルセス-10、PPG-9ジグリセリル、PEG-7グリセリルココエート、PEG-40水添ヒマシ油などです。
界面活性剤が含まれているものは、避けましょう。
やってみた感想
私が実際やってみたのは、以下の二つです。
ビーンスターク 薬用ローション(ベビー用)
有効成分:ヒノキチオール
その他の成分:エタノール、濃グリセリン、モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.)、D-パントテニルアルコール、ヒアルロン酸ナトリウム(2)、精製水
ビーンスタークは、雪印メグミルクのグループ会社、雪印ビーンスタークのベビー用品ブランドで、赤ちゃん用のローションとして売られています。
顔への使用感としては、ヒノキチオールの香りで薬用っぽい匂いはしますが、全く刺激なく、しみることなく、ニキビなどのトラブルがなく使える製品だと思っていました。
ヒノキチオールで殺菌というか、抗菌作用があるはずだし、お風呂に入れない時に頭につかってみたら、さっぱりして匂い予防にもなるのでは?と思って使ってみました。
結果としては、ややさっぱり感はあるものの、あまり、汚れが落ちてスッキリするという感じはありませんでした。また、匂いは特に良くならなかったというか、逆に、ヒノキチオールの香りと混ざって昇り立って、それはそれで気になるニオイになりました。
→失敗
と言っていいと思います。
次、
シーブリーズ アンティセプティック全身薬用ローション
有効成分:dlカンフル、安息香酸
その他の成分:精製水、エタノール、水酸化ナトリウム、香料
これは昔からある、夏の日焼け後とかの火照った皮膚につけることで定番のローションですね。
これまた爽快感がすごいし、薬っぽい香りで、頭皮の匂いが気にならなくなるのでは?と思って使ってみました。
これはいい!
頭皮の匂いは気にならないし、爽快感もあります。
頭皮に液体をつけるので、洗髪した感もあって、スッキリしました!
→成功
と言っていいと思います。
リピ決定。私は今後は、これでいこうと思います。
「カンフル」って何?っていうのと、「エタノール」が多いこと、「水酸化ナトリウム」が入ってることが、どうなの?っていうのが気になりますが、頻繁に使うわけじゃないし、長年販売されていて問題になっていないので、まあ大丈夫かなと。(ここにきて浅い考えですが・・・)
抗菌化粧水をシャンプーがわりにすることの評価
メリット:
頭皮に負担をかけにくい。
わかりやすい清涼感がある。
デメリット:
拭き取りができないと、さっぱりを感じにくい場合がある。
頭皮全体にローションを行き渡らせるのが難しい(特に首の後ろなど)。
頭皮に成分は残る。
結局、何がオススメの方法か
ここまで見てきて、何を選択したらいいのか、迷ってしまうかもしれません。
すでにあるものでやるのが、まずはよろしいかと思います。
短期的な利用であれば、、、
どれでもいいです。笑
ただし、ベビーパウダーについては、使用する方か周りの方に、喘息持ちや気管支が弱い方がいる場合は、オススメできません。
重曹も、掃除ができない場合や掃除が大変と思う場合には、オススメできません。
重曹の蓄積による肌や眼球への影響を考えると、やはりあまりオススメできません。
よって、以下をオススメします。
- ドライシャンプー
- ドライシャンプーシート
- 抗菌化粧水
- 蒸しタオル
- ウェットティッシュ
長期的な利用の場合(自然災害など)には、、、
以下をオススメします。
- 抗菌化粧水
- 蒸しタオル
- ウェットティッシュ
最近、「洗いすぎは良くない」とのことで、普段でもドライシャンプーを使って洗髪の頻度を少なくする女子が増えているらしいです。
なので、買ったとしても、災害時まで使わずとって置く必要もないし、普段から常備しておけば災害時も困らない、というスタンスがいいのかな〜と。
ウェットティッシュは体を拭いたり、傷の周りを綺麗にしたり、周りの掃除とかもできるし、
抗菌化粧水は、体や顔の保湿にも使えますね。
利用状況、人数、などに合わせて、選んで見てください!