『シリコンバレー式 自分を変える最強の食事』もしくは「バターコーヒー」「完全無欠コーヒー」「バレットプルーフコーヒー」というと、かなり有名になりましたが、実は、「最強の食事」って、何も、バターコーヒーだけが載っているわけではないんですね。
その本の中で紹介されている「完全無欠」メニューレシピのうちの一つ、「クリーミーココナッツ”いただき!”アイスクリーム」を実際に作ってみたので、作り方のポイント、注意点、味などの感想を紹介したいと思います。
目次
バターコーヒーで有名『シリコンバレー式 自分を変える最強の食事』とは
『シリコンバレー式 自分を変える最強の食事』とは、もうご存知の人も多いと思いますが、IT企業の聖地シリコンバレーのIT長者の一人であるデイヴ・アスプリー(アスプレー)さんの著書です。
内容としては、
IT長者となりつつも、増加した体重と体調不良、日中の眠気・だるさ、集中力低下に悩み、快活とは程遠い、不満と不調だらけの生活をしていた著者が、現状を打開すべく自信を実験台に様々な食事を中心とした生活改善に取り組み、確立した「完全無欠」な最強の食事法を紹介した本です。
著者のデイヴさんは、この食事法で50kgも減量したそうですよ。
元がかなりの体格だったからの、その減量度合いなんでしょうけど、効果はある、ということですね。
完全無欠ダイエット(糖質制限)とは
この本で紹介されている「完全無欠ダイエット」(=「自分を変える最強の食事」)は、食事の内容と摂り方を変えることで、運動はほぼせずに、減量(脂肪減)と脳&身体のパフォーマンスアップを実現するというものです。
どう食事を変えるかというと、
糖質は摂るのであれば夜にちょっとだけで、しかも、次の食事(お昼)は夕食から15〜18時間のタイミングで摂り、朝〜午後2時はバターコーヒーのみで過ごします。
(21時に夕飯を食べたら、翌日12時〜15時の間にお昼を食べます)
昼御飯は「野菜と脂肪多め(糖質レス)+肉か魚(タンパク質)少し」で、
晩御飯は「野菜と脂肪多め(糖質は少し摂っていい)+肉か魚(タンパク質)少し」を、昼御飯から6時間以内に摂る。
という感じです。
運動は、週一で、全力全霊の運動を15分すればOK
だそうです。
脂肪多めで、そこからカロリーを摂取し、そのほかは野菜たっぷり&タンパク質はほどほどです。
脂質をエネルギーにするために、日中は糖質を摂らないようにしますので、「糖質制限」ダイエットとも言えます。
完全無欠・最強の食事メニュー
具体的にどんなものを食べるのか、挙げてみます。
それぞれの時間帯のメニューから、どれか一つを選びます。
<午前中のメニュー>
- 完全無欠コーヒー(バターコーヒー)
- ノーコーヒー・バニララテ
- バター緑茶
<お昼のメニュー>
- スモークサーモンとアボカドでお寿司風
- スモークサーモンとバター
- ポーチドエッグと野菜炒め
- タコサラダ
- ミートボール
- スープ
- オムレツもどき
- ケールシェイク
- エッグベネディクト
<夕飯メニュー>
- ハッシュポテト
- ポークベリー(豚のわき腹肉)と野菜
- ローストビーフと芽キャベツ
- ビーフシチュー
- ローストラムと野菜
- 豚肩肉のほろほろ煮込みと野菜付け合わせ
- オーブンバーガーと野菜付け合わせ
- 焼き魚と野菜付け合わせ
<夕食後のデザート>
- ココナッツアイスクリーム ←コレ
- カップケーキ
「結構バリエーションあるな〜。これならいけるんじゃない???」
って思いませんか?
今回は、夕食後のデザートとして紹介されている、ココナッツアイスクリームをピックアップしました。
クリーミーココナッツアイスクリーム(バニラ/チョコ)を作ってみた
ココナッツアイスクリームのレシピ(材料)
- 鶏卵(全卵)(放し飼い鶏):4個
- 鶏卵(卵黄)(放し飼い鶏):4個
- バニラパウダー:小さじ2
- アスコルビン酸(ビタミンC):1g(なければライム絞り汁か、リンゴ酢:10滴)
- 良質の無塩バター:大さじ7
- ココナッツオイル:大さじ7
- MCTオイル:大さじ3+小さじ2(=大さじ3+2/3)
- 人工甘味料(キシリトールかエリスリトール):大さじ5+1/2
- チョコレートパウダー:1/4〜1/2
- 水か氷:1/2カップ程度(初めは少なめで様子を見る)
著者曰く、「パレオ(原始食)ダイエット」フレンドリーなレシピだそうです。
パレオダイエットって、乳製品や消化に悪い食品(豆類、穀物、精製された砂糖など)を摂らない食事ですね。
バターは入ってるけどね。良質だからいいんでしょうかね?
結構たくさん卵を使いますね。
放し飼い鶏の卵はなかなか手に入りませんね;
できるだけ、穀物飼料を使わない鶏がいいのですが、売っていなければ普通の鶏卵で大丈夫です。
アスコルビン酸やライム絞り汁、リンゴ酢って、あまり家には置いていないですよね。
レモン汁やクエン酸でも代用が効きます。
良質な無塩バターは、グラスフェッドバターや、AOCバター、AOPバターを使うと良いと思います。
完全無欠の食事で難点なのは、本気でやろうと思うと、食材が手に入りにくいこと、高価なことですね。
\注意点1/
「チョコレートパウダー」とは、「ココアパウダー」のことではありません。
チョコレートを削ってパウダー状にしたものです。
ただし、ココアパウダーでも問題ありません。
チョコレートパウダーを使った場合は脂肪分が多めでよりクリーミーになり、ココアパウダーの場合はやや脂肪分に欠けますが、味に問題はありません。
手に入る方を使ってください。
\注意点2/
「バニラパウダー」はバニラビーンズを乾燥させてすり潰し、パウダー状にしたものです。
「バニラエッセンス」は本来、バニラビーンズをオイルやアルコールに漬けて香りや成分を抽出したものですが、安価なバニラエッセンスはこのような作り方をしてはおらず、バニラ以外から人工的に抽出した「バニリン」という香り成分だけを使用したものが多く、本の中では悪質なものとされています。
バニラパウダーも、不適切に処理されたものや高熱にさらされたものは、カビが発生しやすいため、注意が必要です。
品質の良いバニラパウダーはそれなりに高価ですが、体のためには良質なものを選ぶようにしましょう。
ココナッツアイスクリームのレシピ(作り方)
早速、作り方ですが、レシピ通りであれば、以下の通りです。
- 水もしくは氷以外の材料をよく混ぜる
- 水もしくは氷を少しずつ加え、ヨーグルトくらいの粘度になるよう調整する。(水もしくは氷を多めに加えると、シャーベットに近くなります)
- アイスクリームメーカーに投入する
ただし、アイスクリームメーカーなんて、家にある人はなかなかいないのでは、と思います。
私も持っていません。
ですので、ステンレス製のバットなどに入れて、2時間おきにフォークなどで空気を中に含ませるようにかき混ぜて作りました。
要約してしまうと、全部混ぜた後に冷凍庫で固めるだけ、なので簡単ですよね。
\注意点1/
氷を混ぜると、ココナッツオイル、バター、チョコレートパウダーが低温により固まります。
なので、レシピの通り、氷を混ぜる場合は、他のすべての材料を混ぜてからにしてください。
そうでないと、すべての材料が混ざる前に、ココナッツオイルやバター、チョコレートが固まってしまい、全体がうまく混ざりません。
\注意点2/
氷は、氷も砕く強力なブレンダーで混ぜる必要があります。
ブレンダーをお持ちでない場合、氷ではなく水を混ぜることをオススメします。
ブレンダーもないのに氷を使った私は、混ぜるのに苦労しました;
結局は、溶かして水にしたので、最初から水を入れればよかったと後悔;;
\注意点3/
ブレンダーがない場合、ハンドミキサーや手動の泡立て器で混ぜることになると思います。
その場合、飛び跳ねに注意しましょう。
特に、ブレンダーがないのに氷を使ってしまうと、氷や固まったココナッツオイルやバターの塊によって、服がこうなります。
壁はこうなります。
皆さんは、ちゃんとエプロンをつけ、汚れてもいい、白以外の服を着て、ブレンダーもないのに氷を入れてしまった場合は、溶かしてから混ぜるようにしましょう。
ココナッツオイルアイスクリームのアレンジレシピ
さてさて、私はすべての材料を揃えるのが面倒だっ…余裕がなかったのと、「あるもので手軽に作れなければ継続できない」と思いましたので、下に示すような材料で、アレンジしてオリジナルのアイスクリームを作りました。
ご参考まで。
<アレンジレシピの材料>
- 普通の卵黄:4個
- バニラパウダー:小さじ2
- ココナッツミルクパウダー:大さじ1〜2
- ココアパウダー:大さじ3〜4
- エリスリトール・キシリトール:大さじ3〜4
- クエン酸:ひとつまみ
- ピンクソルト:少々
- MCTオイル:大さじ2
- ココナッツオイル:大さじ3+1/2
- グラスフェッドバター(無塩):大さじ3+1/2
- 豆乳:30〜50cc
- 氷:2カケ(ブレンダーがないなら水で。)
なんで塩(ピンクソルト)を入れたかというと、正式なレシピの「無塩バター」を「有塩バター」と見間違えたからですね。まあ、熱中症予防ということで。
小豆を煮るときの最後に塩を少し入れるのと同じように、味を締めるためということで。
バニラパウダーは、本に記載のレシピに何度か出てくるので、興味本位で買っておいたんです。普通は持ってないですよね。
味だけ試してみたい、、、お金に余裕がない、、、などでしたら、バニラエッセンスでもいいかもしれません。
ココナッツミルクパウダーと豆乳は、クリーミーにしたくて入れてみました。
というのも、本来であればチョコレートを砕いたチョコレートパウダーを入れるはずだからです。
それをやめてココアパウダーにしましたので、脂質が足りないと思い、ココナッツミルクパウダーと豆乳で補ってみました。
このアレンジレシピは、軽度の乳アレルギーの方にも対応していますが、症状が出るかどうかは、人や体調によります。
私は軽度のアレルギーです。私の場合は、このレシピでも大丈夫でした。
普段も、少し具合が悪くなるくらいであれば許容範囲と思って摂取しています。
アレルゲンを断ちすぎた状態でいきなり摂取すると、重度の症状が出るため、普段から少しずつ摂取するようにしているのです。
重度のアレルギーの方や、症状が出るかもと不安な方は、無塩バターを「ココアバター(カカオバター)」に変えるといいかもしれません。
体調不良が起きても保障や責任は取れませんので、ご自身の普段の体調を鑑みてご判断ください。
味レポ:牛乳なし生クリームなしのアイスって美味しいの?
私が作ったアレンジレシピでのアイスクリームは、上に載せた写真のようになりました。
アイスクリームメーカーもないですし、冷凍庫に入れてからのかき混ぜも、1〜1.5時間おきに2回くらいしかやりませんでした。
ちなみに、その2回目でも、あまり固まっていなくて、面倒になってあとは放置してしまったのです。
なので、このように硬くなってしまったのかもしれません。
で、肝心の味の方ですが、
とっっっっっっっっっっても、
美味しかったです!!!!!!
硬めではありましたが、クリーミーで、コクもあり、久しぶりに食べたアイスということもあってか、大満足の仕上がりと感じました。
私は乳アレルギーなので、乳成分が入っているようなアイスは、普段は避けています。
なので、何ヶ月ぶり、下手したら年単位で食べていなかったかもしれません。
味は、売り物のアイスクリームと比べて遜色ないと感じました。
それも、植物油多めの下手な安価のラクトアイスより、断然、美味しいんです。
化学っぽい味とかしません。
ココナッツミルク、ココナッツオイルが効いているのでしょうね。
ココナッツミルクは、乳アレルギー、乳糖不耐症の人間にとっては「クリーミーさ」「ミルクっぽさ」を出すための救世主といってもいいと思っています。
ココナッツオイルは、お菓子っぽさ、甘い香り、ざっくりとした食感を出すのにいいですね。
何日かに分けて食べるつもりが、2回で食べきってしまいました。
それも、「さすがに1回で食べきるのはやりすぎかな…」と自粛したからであって、本能に従えば、一気に食べてしまいたかったくらいでした。
アイスが食べれない、何が入っているかわからない食品を食べる(食べさせる)のは不安、という方には、かなりオススメのレシピです。
是非是非、作って食べてみてください!!!!