バレンタインもいよいよ来週に迫りました。
バレンタインチョコを買うのは早くて2週間前かと思いますが、そんな時期に、バレンタイン、そしてチョコといえばの定番ブランドであるゴディバが衝撃の広告を打ち出し、ネットでは賛否両論の意見が飛び交っています。
その真意とは一体なんなのでしょう?
目次
バレンタイン目前にゴディバが「日本は、義理チョコをやめよう。」広告
「日本は、義理チョコをやめよう。」
2月1日に、日経新聞に掲載されたゴディバジャパンの広告です。
チョコメーカーがチョコ売れなくなる広告出していいの〜〜??
って感じですが、ネットでは賛否両論。
ゴディバは本命チョコむけブランドだから義理チョコ市場を切り捨てられるんだ、という辛辣かつ現実的な意見も。
たしかに、ゴディバといえば、定番の「本命チョコ」ブランドですよね。
あとは、義理チョコに対する「お返し用」とか。
ゴディバ買っとけば間違いない、的な神話の域ですよね。
本当は、ピエールマルコリーニとか、ジャンポールエバンとか、ラメゾンドュショコラとか、メデルとか、いろいろいろいろいろいろあるんですけど!
ゴディバを買っとけば間違いないんですよ!笑
みんな知ってるから。
男性だと、ピエールマルコリーニ?ラメゾン・・・え?ジャン・・・え???ジャンポールゴルティエ???
ってなりますから。笑
そんな、有名すぎる有名なショコラブランドであるゴディバが、「義理チョコやめよう」宣言???
本命ブランドといっても、部長宛て義理チョコとか、大抵2000円台のチョコをあげるのが定番ではないですか?
でもって、選択肢としては、手堅く美味しく、上品でおじ様にもウケのいいゴディバなんじゃないの???
なのに、その義理チョコを、やめようと?斬り捨てる???
その真意はいかに?
ゴディバジャパン社長のメッセージと真意「義理チョコ、ムリしないで」
ということで、代表取締役社長ジェローム・シュシャン氏のメッセージ(広告内に表示されています)を紹介します。
バレンタインデーは嫌いだ、という女性がいます。
その日が休日だと、内心ホッとするという女性がいます。
なぜなら、義理チョコを誰にあげるかを考えたり、準備をしたりするのがあまりにもタイヘンだから、というのです。
気を使う。お金も使う。でも自分からはやめづらい。
それが毎年もどかしい、というのです。
わかる。わかりすぎる。
そもそもバレンタインは、純粋に気持ちを伝える日。
社内の人間関係を調整する日ではない。
うっ・・・耳もハートも痛いです・・・・。
男性のみなさんから、とりわけそれぞれの会社のトップから、彼女たちにまずひと言、言ってあげてください。「義理チョコ、ムリしないで」と。
そう、この広告が掲載されたのは、日本経済新聞。
全世代全日本国民に向けてではなく、まず、会社では上の立場にいて義理チョコで主にゴディバクラスのチョコをもらう可能性の高い男性向けのメッセージだったのです。
バレンタインは、「気持ちを伝えたい」という贈り手側のための日であるから、「贈りたいから贈る」ものであるべきだと。義務であってはいけないと。負担であってはいけないと。楽しめないものであってはいけないと、そういう想いがあってのあえての広告だったのですね。
気持ちを伝える歓びを、もっと多くの人に楽しんでほしいから。
そしてバレンタインデーを、もっと好きになってほしいから。
そんな儀礼ではない、心からの感情だけを、これからも大切にしたい私たちです。
本来のバレンタインの目的、初心に帰ろう、ちょっと、過激になりすぎましたよ。
チョコ、チョコ、チョコ、チョコ買おう!
ではなくて、
「気持ち伝えよう」。
気持ちファースト。ってことですね。
一方義理チョコの代名詞ブラックサンダーの有楽製菓は、義理チョコ文化応援宣言
ここにきて、ブラックサンダーで有名な有楽製菓の「一目で義理とわかるチョコ」という義理チョコ推しの広告が引き合いに出されています。
でも、気持ちってことで言うと、別に、ゴディバもブラックサンダーも、変わらないんですよ。
ゴディバ「心からの感情だけを、これからも大切にしたい」
有楽製菓(ブラックサンダー)「『日頃の感謝を伝えるきっかけ』として義理チョコ文化を応援いたします」
そう、気持ち。
どちらも、チョコではなく、チョコの裏にある「気持ち」が大事だと言っています。
勝手に引き合いに出された有楽製菓さん。
Twitterでそれに答えていますが、さすが大人の対応です。
「よそはよそ、うちはうち。みんなちがって、みんないい。」
引き続き「日頃の感謝を伝えるきっかけ」として義理チョコ文化を応援いたします
義理チョコは、あくまで、「いつもすみません、ありがとうございます。」って伝えるきっかけづくりのためのもの。だから、ゴディバでもいいけど、ゴディバじゃなくていいよ。ブラックサンダーでもいいんだよ。大事なのは気持ちだから。
「あんたにはブラックサンダーくらいでちょうどいいでしょ」とかいう気持ちではダメですよ。それ関係悪化しますから。
ブラックサンダー渡すって、ネタですからね。
それきっかけに、
「え?ブラックサンダーかよwwwもう少し高いのくれよ。」「いやブラックサンダー美味いっすよ。」「いや美味しいけどさw」「なんだ好きなんじゃないすか〜。俺の課長への思いと同じっすよ。」「え、なに、気持ち悪いな。でもブラックサンダーくらいの軽めの好きってことね。いや気持ち悪いなw」
みたいな会話が展開されたり、
「え?ブラックサンダー?思いっきり「義理」って書いてあるな〜。わかりやすいな〜」「いや、本命だったらまずいじゃないですか。これくらいわかりやすい方がいいんですよ」「そうね、でもさ、ちょっとはときめきたいじゃない。」「いや気持ち悪いです」「ちょっと!はっきり言いすぎだから!濁して!気を使って!」「いつも使ってますよ」「そう〜?まあそうか〜。でもこういう時は使ってくれないのね」「・・・」「ちょっと!なんか言って!」
みたいな会話が展開されたり。
妄想です。気にしないでください。
とにかく、仕事以外の会話のきっかけにはなりますよね。いつも事務的なやり取りしかしていなくても、「私、あなたのこと、嫌いではありませんよ」って気持ちを伝えられたりします。それによって、今後の仕事のやり取りも、円滑に進むようになったりもするんですよね。
しかも、ブラックサンダーという、絶対に本命ではありえないチョコを贈るというのが、無意味で不毛な期待感を抱かせて、お互いに嫌な気持ちを持ってしまう事態を避けることができます。
なんて有能なブラックサンダー。
なんて有能な義理チョコ。
ゴディバ「社内の人間関係を調整する日ではない」という痛い指摘
まあ正直、そういう仕事相手・仕事仲間・上司に気持ちを伝えるのは別に、バレンタインじゃなくてもいいし、チョコじゃなくてもいいんですよね。
普段からの挨拶とか声がけとかの方が大事ですよ。
だからこその、「社内の人間関係を調整する日ではない(ゴディバ)」宣言でしょうね。
営業活動うまくいってないからちょっと高いチョコでご機嫌取っておこうとか、論文出してないから教授にゴマ擦っておこうとか、 ちょっと迷惑かけちゃった取引先に高級チョコ詰め合わせ贈って融通きかせてもらおうとか、あの部長見栄はって高いチョコくれるからあげとこうとか・・・
そんなことにチョコを使わないで!
チョコは、相手のことを想って贈るものなの。打算的な利己的な考えで、自分のために贈るものじゃないの。
ってことですね。
チョコはもっと、ハッピーで心の温まる食べ物なんですよ。
バレンタイン2018年トレンド予想:義理チョコ減少傾向
しらべぇ調査部によると、20代〜60代の女性約700名中、「義理チョコをやめたい」という人は54.6%だったとのこと。
製菓メーカーとして有名な株式会社明治が行ったバレンタインに関する事前アンケート調査によると、義理チョコへかける金額は前年2017年に比べ約80〜270円ほど安くするつもりであることがわかりました。
義理チョコって、もらった方も「お返ししなきゃいけない」と思ってしまうので困るし、あげる方も気を遣わせちゃうなと思うしで、あげようかどうか迷うところなんですよね。
相手が欲しいかどうかもわからないですし、変な誤解を生んでも困ります。
誰にあげて誰にあげないとか考えるのも面倒で、なんならがさっと大量に入った詰め合わせを買って、「皆さんご自由にどうぞ」って置いとくだけでもいいかなって気がしてきます。それならお返しとか考えなくても良さそうですし、男女関係なくみんなで食べられます。
まさに、ゴディバの広告に載っている言葉の通りなんです!
私の経験上、部長クラスの方はゴディバのチョコを女性全員分買ってきたりと、金銭的にかなりの負担だったと思います。
そういうことが簡単に出来るような景気でもないし、あげる側ももらう側も、大事なところにだけお金を使いたいっていう価値観になってきたのかなと思います。
義理チョコ配布禁止になっている会社も結構あって、そもそもあげられないという場合もあります。
このまま、義理チョコは、数年前までのようなあげて当たり前という意識はなくなっていき、どんどん廃れて行って、なくなるまでいかなくとも、お返しも期待せずにあげたければあげる、もらう側がもらいたければあげる、のような、利害の一致が成り立つような場合にのみ、発生するものになるのではないかと思います。
総括:バレンタインの義理チョコは、ゴディバでもブラックサンダーでも、無理のない程度で。
義理チョコは、あげたいと思うならあげましょう。
ゴディバでもブラックサンダーでもどちらでも大丈夫。
要は、あげる方も貰う方もハッピーになれるならあげよう、ということですね。
なんなら、フェアトレードのカカオを使ったチョコにして、カカオの生産者もハッピーにさせちゃいましょう!
チョコは、誰かを辛い思いにさせるものであってはならないのです。
そして、そんなハッピーなチョコを、最高にハッピーな笑顔で渡してあげましょう。
人が魅力的に輝くのは、心からの笑顔の時です。
その笑顔が何よりも、あなたを美しく彩り、気持ちを伝えてくれると思います。
みんなをハッピーに。
ハッピーバレンタイン!